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第一回「鳥渡句会」雑感4

それにしてもやはり「鳥渡」句会でいちばん期待していたのは、
「鳥渡る」の季語で名句が生まれてほしい、ということでした。

その点で、今回の得点では2位でしたが、

  鳥渡るかつての海の草の波 (comy)

は第1回を飾るにふさわしい「鳥渡」句だったと思います。

渡り鳥がたくさん飛来してくる干拓地をあらわすのに、
「かつての海」という言い方はめちゃめちゃかっこいい!
「の」の字の繰り返しも、波のような草のうねりを感じます。

作者のcomyさんは、西荻でSAWYER CAFEというお店をやられている方で、
鳥渡で出会って知ったのですが、ぼくと同郷で岡山県笠岡市出身の人。
聞けばこの句はまさに笠岡の干拓をイメージして詠まれたそう。
そしてぼくが世代的に、笠岡の「かつての海」を見たことがないと白状すると、
Comyさんは幼い頃に見て、その上で詠まれているとのこと。
見ている景色の深みがまったく違うのです。参りました!


今回はもう一つ、

  干拓の小鳥来る池草揺れず (comy)

という句も出されていて、
この「池」もまた、ぼくもよく知っている笠岡の人工池だとのことでした。
コンクリートで囲まれた四角い池が目に浮かび、
「草揺れず」が、その寂寥感を増幅させます。

やられました。
こういうのも(おこがましくも勝手にそう受け取りますが)「挨拶句」というのだとすると、ぼくのほうこそcomyさんのお店にもまだ行けておらず、何の挨拶も出来てないというのに。。。。
本当に失礼ばかりですみません。


さらに写真しばりで出されたもう一句、

  「デイリー」と今年の酒を母の前 (comy)

も、写真というお題に「遺影」を持ってこられるとは、
これもまさしく参った! という句でした。

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